直前レポート『修羅場の車窓から』#10


昨晩(火曜日)は共同代表3人による打ち合わせが準備会事務所で行われていました。スペシャルチームも事務局数名が参加して、もろもろの最終確認。私は仕事で遠隔地にいたので電話経由でしたが、なかなか疲れました……。

なんとか、当日に向けた販売物・印刷物の入稿も、ようやく終わりつつあります。とはいえ全く落ち着かないのが今回のスペシャル、海外団体に対する最終案内の準備がかなり押しています。翻訳チームの稼働も限界に近い状態なので、なんとか自分で書いて最後のチェックだけお願いする形にすべく、朝からてくてくと英語ドキュメントを作ってました。

前回、少しだけコスプレルールの話をしましたが、コミケットではコスプレを「身体表現」として位置付け、表現の場としてのコスプレエリアや、コスプレ手段としての更衣室を準備しています。そして、コミケットにおけるコスプレ、そしてコスプレ文化の発展を支援するため、当日にコスプレ先行入場(スペシャルでは実施しません)を導入したり、Webサービス「コミコス」を開設したりしてきました。

こうした活動の過程で交流や情報交換を行ってきた、コスプレを主体とする「場」をWebやリアルで作られているキュアさん、世界コスプレサミットさん(WCS)によるイベントを、展示ホール4の常設ステージで開催します!

コスプレコミュニティサイトである「Cure」や「World Cosplay」を運営するキュアさんは1日目(28日)の13:45~14:30に「Cure Cosplay Collection @ OTAKU SUMMIT 2015」を開催し、ファッションショーやアクション・ダンス等のパフォーマンスを行います。今回のテーマに合わせ、海外コスプレイヤーが参加するステージもあるようです。よくネット上で「二次元を超えた」と言われることすらある海外コスプレイヤーさん、あまり生で見たことがないので、非常に楽しみにしています。

また、2003年から名古屋で開催を続けている「世界コスプレサミット」さんは、2日目(29日)の「日本代表選考会 コミケ予選」を開催します。なんでもバトル物になってしまうのは少年マンガのサガですが、熱いコスプレバトルを楽しみにしています。WCSさんは実行委員会に外務省が入るなど、早い時期から積極的に海外交流を行われてきました。私は生で参加したことはないのですが、毎年行っている共同代表の一人によると、相当熱いイベントとのこと。その熱気が今回のスペシャルでも再現されるに違いありません。

そして、必ずしもコスプレイヤーさん向けの企画というわけではないのですが、企画スペースP-38では写真家の鈴木心さんとコミケット準備会の共同企画として「鈴木心写真館」が行われます。鈴木心さんは「JR SKI SKI」のキャンペーン(一部の人には「全部雪のせいだ」のポスター、と言った方が分かるかもしれませんが……)などでおなじみの写真家で、ライフワークとしてコミケットの写真を撮影され続けています。とかく人の多さばかりが注目されがちなコミケットではありますが、そこにいた一人ひとりの姿を残したいということで企画されたのが、こちらの写真館です。ご本人が謙遜された「人力プリクラ」と仰られているのですが、お越し頂いた方(一人でもグループでもOK)を鈴木さんが撮影し、プリントアウトを差し上げるという何とも太っ腹な企画。コスプレイヤーさんも、もちろん普段着の人も、この日の思い出を残して下さい。

※ 近日中に鈴木さんがなぜコミケットを撮影対象とする理由や、写真館への意気込みを語ったロングインタビューを本Webに掲載予定です。また、鈴木さんが撮影したコミケットの写真の一部を、40周年ブース内で「鈴木心写真展」として展示します。こちらもよろしくお願いします。

私は過去に骨折して以来スノースポーツは避けて通っているのですが、2013年に本田翼がモデルだった「青春は純白だ」のポスターは、思わず上越新幹線に飛び乗ってしまいそうな迫力がありましたね。

ちなみに、昨冬のコミケット87で行われた写真館のプレ企画、私も撮影して頂きました。鈴木さんにポージングなどもご指導頂けるのですが、目の眩むスポットライトを浴びつつ「姿勢悪いねえ……」と指摘され、改めてモデルさんはすごい! と思いました。それ以来、少し姿勢を意識するようにしたら、肩こりが軽減するなどの意外な効用も……。みなさんもぜひお試し下さい(効果には個人差があります)。

(事務局長)