OTAKU EXPOシンポジウム


OTAKU EXPOシンポジウム 『俺たちのコミケがそんなに悪いイベントなわけがない』開催のお知らせ

タイトル: OTAKU EXPOシンポジウム 俺たちのコミケがそんなに悪いイベントなわけがない ~「公」の中の人がコミケとファンイベントを語る~

日時:3月28日(土) 11:30~12:30
場所:OTAKU サミット 常設ステージ(幕張メッセ 5ホール)
主催:OTAKU EXPO実行委員会
注意:OTAKU サミット常設ステージでの開催ですが、このシンポジウムに限り、OTAKU EXPOのみの入場者も無料で参加可能です。当日はスタッフの指示にしたがって着席下さい

「コミケットスペシャル6~OTAKUサミット 2015~」内の特別企画「OTAKU EXPO」の3月28日(土)11:30~12:30のスペシャル企画として、OTAKU EXPOシンポジウム・『俺たちのコミケがそんなに悪いイベントなわけがない』の開催が決定しました。

実は、今回「OTAKU EXPO」は、経済産業省・観光庁・千葉県・千葉市の後援をいただいています。そんな経緯もあり、「公」の中の人がコミケとファンイベントを語ったらどうなるんだろう? というところからこのシンポジウムは企画されました。

コミケットに代表される表現系ファンイベントは、様々なファン自身が楽しむ機会であると同時に、国内外から人が集まる集客機会であり、また、多様な創作が公開される文化の場、才能の苗床やファンの動向を見る機会として産業基盤ともなっています。地域社会、文化、産業等の分野を公的立場から支える方々に、そんなファンイベントへの率直な期待と不安を語っていただき、そして公的機関とファンイベントの関係性の未来を展望してみたいと思います。

パネラーとしては、以下の4人の方にご登壇いただきます。

  • 熊谷俊人(くまがい としひと)(千葉市長)
kumagai 昭和53年2月18日生まれ。兵庫県神戸市出身、千葉市中央区在住。早稲田大学政治経済学部卒業。平成19年に千葉市議会議員選挙に稲毛区から出馬し、 トップで当選。平成21年には第26代千葉市長として当選し、当時の全国最年少市長となる。現在2期目。大学時代に友人を手伝いコミケで売り子をした経験 を持ち、「新しい若者文化芸術の環境整備」をマニフェストとして掲げるなど、サブカルチャーに理解のある人物として有名。

※今回のシンポジウムのタイトルは、千葉市を舞台としたライトノベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』をもじったものであることは言うまでもありません。

  • 青木保(あおき たもつ)(国立新美術館館長・元文化庁長官)
aoki 1965年以来、タイ、スリランカなどのアジア各地、英国、ドイツ、フランスなど西欧各地、中国などで文化人類学・文化政策学研究のフィールドワー クに従事。1972年から73年にかけてバンコクのタイ仏教寺院で僧修行を行う(「タイの僧院にて」中公文庫、にその体験を書いている)。著書:多数。近 著「『文化力』の時代」(岩波書店、2011年12月刊)。

※国立新美術館は、2015年6月24日(水)~8月31日(月)に、手塚治虫 没後の1989年~現在までの25年間に焦点をあて日本のマンガ、アニメ、ゲームを総合的に展望する『ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム』を開催します。 この期間は、コミケットが幕張メッセを離れていた期間とほぼ一致します。

  • 中村伊知哉(なかむら いちや) (知的財産戦略推進本部検証・評価・企画委員会座長/慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)
nakamura_iciya 1984年、ロックバンド「少年ナイフ」のディレクターを経て郵政省入省。通信・放送融合政策、インターネット政策を政府で最初に担当するが、橋本 行革で省庁再編に携わったのを最後に退官し渡米。1998年 MITメディアラボ客員教授。2002年 スタンフォード日本センター研究所長。2006年より慶應義塾大学教授。内閣官房知的財産戦略本部検証・評価・企画委員会座長などの委員を務める。

※IT、インターネット、サブカルチャー、教育など幅広い分野で活躍されておられる中村先生。TPP協定での著作権の非親告罪化にも強く反対されておられます。

  • 桶田大介(おけだ だいすけ)・(弁護士/マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟アドバイザー)
okeda_daisuke 弁護士(北浜法律事務所)。14年11月に発足した超党派の国会議員による議員連盟「マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟」アドバイザー。一般 社団法人日本アニメーター・演出協会監事。C49~C52サークル参加。2010年以降、文化庁の若手アニメーター育成事業「アニメミライ」(~2014 まで)ほか、文化庁や経済産業省などのアニメ・マンガ関連の施策等に関わる。専門分野はエンターテインメントやシステム開発など、知財関連法務。

※コミックマーケットと同い年。同氏が役員を務めるマンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟(通称MANGA議連、Manga, ANimation and GAme。会長:古屋圭司・衆議院議員、最高顧問:麻生太郎・衆議院議員)は「世界の若者に愛される文化であり、更なる成長が期待される産業であるMANGAの振興、そのための社会的・制度的基盤整備の促進」等を目的に掲げています。

モデレータは、境 真良さんがつとめます。

  • 境 真良(さかい まさよし)(国際大学GLOCOM客員研究員)
sakai_masayoshi 1968年、東京都生まれ。93年通商産業省(現・経済産業省)入省。2001年から、メディアコンテンツ課課長補佐、東京国際映画祭事務局長、早 稲田大学GITS客員准教授、(株)ドワンゴなどを経て、2013年8月より経済産業省国際戦略情報分析官(情報産業)も務める。コミケ初参加はC21だ が、サークル参加はC66から。著書に「アイドル国富論」(2014,東洋経済新報社)など。

※IT、メディア、コンテンツ産業などについて教鞭をとったり本を書いている境さんは、某官庁にも所属していますが、「今回のお仕事は個人としてのものであり、そこにおける発言や意見は所属する組織の見解とは一切関係ありません」(本人談)とのことです。

 

このほか、コミケットスペシャル6では、以下の3つのシンポジウム、トークイベントを開催します。そちらもお楽しみに!

1.ラウンドテーブル「コミケットの未来・同人ソフトの未来」

2.アカデミックシンポジウム「日本発文化創造:同人文化を中心に」

3.クリエイターズ トークライブ 「幕張メッセよ! 私は帰ってきた!」