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現世(うつしよ)と古(いにしえ)の融合!「コみケッと限定・水府提灯」

2/15、水戸の伝統工芸品「水府提灯」と小説「パパのいうことを聞きなさい!」のキャラクターが融合したイベント限定商品の予約販売がおこなわれましたが、事前に用意されていた26個がたった10分程度で完売しました。その人気の秘密に迫るべく製造元のプレビさんにお話を伺いました。

--メールによる予約販売分が10分ほどで売り切れてしまいましたが。
(製作元のプレビ株式会社さん、以下断りが無い限り同じ)

購入を希望されている皆様には、ご迷惑をおかけして本当に申し訳ないという気持ちと、なかじまゆかさんや『パパのいうことを聞きなさい!』という松智洋さんの書かれた小説の人気の高さに驚いております。

水府提灯につきましては、より多くの商品をご提供したいという思いはございましたが残念ながら、下記の点において製作個数を絞らざるを得ませんでした。

1、提灯製作が手作業なため量産できないこと

水府提灯の製作は職人さんの手作業で元々多くは作れません。
今回は特に、蔭山さん(当主)自らに製作をお願いした事や、観賞用として非常に特殊な工程を組んで頂いたりしました。
そのような事から、数は限定せざるをえませんでした。

2、なかじまゆかさん、松智洋さんのサイン入りだということ

なかじまゆかさん、松智洋さんにサインを書いて頂く関係で多くの量を生産することが出来ませんでした。
「数百個お願いします」とお願いしても受けて頂けそうなやさしい方たちではありましたが、さすがに言えません。
また、格安で製作して頂いた蔭山さんにも「数百個お願いします」とは当然言えません。

3、全く新しい商品で開発、改良に時間がかかったこと

伝統工芸とイラストを組み合わせるなど、今まで考えた事もありませんでしたので、想定外のトラブルが数多くありました。
「正直、完成できるのか?」と思ったことも何度かありましたが、完成できてほっとしております。

4、採算度外視で販売価格を下げて販売したこと

水府提灯本来の価格で言うと、この位の商品ですと2万円は下らないものになるのですが
コミケで販売するには高すぎるということで、利益はないような状態で、宣伝と割り切って話題性を高めようと1万3千円という水戸に絡めた安い価格に設定しました。

以上の点が重なってしまったためです。
ですが、価格は下げたものの製作で手を抜くということは一切無く、絵師と職人の全ての方が「妥協せず、中途半端なものは創らない」という感じで製作は進みました。
おかげさまで非常に良いものになったと自負していますが、結果として商業ベースで売るような原価では収まらなくなりました。

--なぜ「水府提灯」をコラボの題材にしようと思ったのですか?

水戸のまちおこしのお役に立つというのが、弊社の企画参加にあたる大前提でしたので、地元の物産でのゲームセンター用景品を開発しようとしていたのですが、特産として有名な納豆やお菓子はすでにいろいろな会社さまで製作されていて……。それではと、発想を変えて普段の弊社では作らない、水戸の伝統工芸品で、約380年もの伝統がある提灯に思い当たりました。

--発注にあたり注意されたことは?

伝統工芸品である水府提灯の風格を守ることです。サイズや色合いを変えないことも含まれています。
何よりも、水府提灯の宣伝の為に製作する訳ですから質は絶対に落としたくないことを製作元の蔭山利兵衛商店さまにお話しました。
イラストは原画のなかじまゆかさんのものをそのまま使用しましたが、文字は手書きにこだわりましたし、部材の質を落としたり手間を省くことは無く、品質のよさにはこだわりぬきました。
提灯というのは、工程上何枚かの和紙を張り合わせて製作し、上下の端にはある程度の空白部分が必要です。そのため、どうしてもイラストが小さくなってしまいがちですが、余白ギリギリまでイラストのサイズを大きくして、キャラクターの顔が良く見えるようにしました。
また、色あわせにも苦労しました。最初に業務用プリンターで和紙に印刷したものをなかじまゆかさんにお見せしたとき、真っ先に色合いについて指摘がありました。色の濃淡が消えたり、糊付けすると色が飛んでしまったりしていたからです。その後、印刷方法・原画の濃さ・糊の使用方法全てを見直し、より良い色が出せるように改良しました。
完成した商品には、製作に関わった皆様方の伝統・叡智・努力が反映されています。

※製造元の蔭山利兵衛商店さんより水府提灯のご説明をいただきました。

・特徴
水府提灯は堅牢さが特徴・工夫をこしらえた技法により作られています。古来,竹ひごを一本ずつ輪にして結ぶ「一本掛け」という技法を用いておりました。現在もその技法で作られているものもございますが,竹ひごの生産量の減少などによるコスト面での高騰が現状のようです。昨今は丈夫な材料などの普及によりコスト面などを抑えながら水府提灯の特徴をいかしたものを作り上げております。

・製造工程
型組→ぐる巻→糸掛け→のりつけ→紙貼り→紙なでつけ→紙裁ち落とし→型抜き→たたみ込み→名入れ→取付け
工程全てを手作業で行っています。現在も特徴をいかした技法は受け継がれ,看板提灯・奉納提灯など各種提灯に作られ,愛用されています。

--製作に至るまでは苦労されましたか?

製作元に初めてお伺いした時には、説得に時間がかかりました。
まず、コミケットの説明から始まりまして、伝統工芸品で手作業で作っている提灯に、イラストを載せることへのお願い。
また、蔭山さまからもいろいろなご提言がありました。
かなり厳しいことも言われましたが、却って本当のこだわりを持った方で、伝統工芸と呼ぶにふさわしいものを作ってこられているのだ、と確信しました。
2時間ほどのお話し合いの結果、ご協力の確約をいただき製作することができました。今では水府提灯を取り扱えて本当に良かったと思います。

--蔭山利兵衛商店さまにも今回の製作に当たっての感想をいただきたいのですが。

これまで伝統を守り伝えることに主眼を置いた製作活動をしてきましたが、イラストを提灯にするという発想に水府提灯の新しい可能性を見出すことができました。また、イラストを和紙にプリントするにあたり、作家さんの作品に対する思いに接することができ、プロとしてのこだわりを感じで勉強になりました。「物を創り上げる心」は、時代や年齢を超えて一緒であることをあらためて感じさせる仕事でした。

--最後にコみケッと水戸スペシャルの参加者へ一言お願いします

(プレビさん)
関係者の皆様には、本当に色々お世話になり、感謝の言葉もありません。コミックマーケットに関わる皆様の高い能力とそのボランティア精神には、驚きと感動がありました。このような素晴らしい活動を、是非、今後も続けて頂きたいと思いますと共に、感謝申し上げたいと思います。

(蔭山利兵衛商店さん)今回、初めてなかじまゆかさんのイラストと江戸時代から伝わる水府提灯がコラボしたわけですが、
「現世(うつしよ)と古(いにしえ)の融合」
という新しい魅力を皆さんに感じていただけたでしょうか。これからも、弊社では新しい企画に参加していきたいと存じております。

--ありがとうございました。

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