直前レポート『修羅場の車窓から』#12


第12回「ビューティフル・マインド」

毎週金曜日の朝は早起きして『SHIROBAKO』と『四月は君の嘘』を見てから出社するので目が赤いのですが、会社の人にバレていないか心配です(←絶対に大丈夫)。このプログレスレポート、本当は当日中に速報をお伝えする予定だったですが、じわじわ遅れてきました。週末になんとか取り戻したいところです……。

今日は平日にも係らず、メールではステージ関連の微調整が続いています。また企画サークル関係の調整なども加速してきました。コミケットが表現の場として「普段以上の多様性を受け入れる」にあたり、会場の利用規定や時に法律・条例など色々な確認が必要となります。可能な限り希望に添えるよう、調整を続けていきたいと思います。

さて、今日はアカデミック関連の企画で2つの企画をご紹介します。ひとつ目は1日目(3月28日)の12:50~14:20にOTAKU EXPOセミナーブースで行われる「日本発文化創造:同人文化を中心に」です。こちらは東工大の出口先生、慶応の杉浦先生、明治の森川先生、東北芸術工科大の吉田先生という豪華メンバーでお送りします。みなさんとは少なからずお話しをしたことがある(というか一人は私の指導教員でした……)のですが、いずれもディープなマシンガントークで笑いを取れる方たちなので、堅苦しいシンポジウムというよりは、トークショーに行くつもりでご覧頂けると思います。今回はオタク文化の海外展開の話から始まり、最後は「オタク自慢」「お宝自慢」まで、トークがどこに向かうのか、準備会としてはドキドキしています。

※ NHKのコミケット特集より数年早く、放送大学出演時に大量の蔵書をスタジオに敷き詰めた出口先生をご覧になられた方もいらっしゃるかもしれません。放送大学のオープンコースウェアから見られますので、お時間のある方はぜひ。

もうひとつは前回のスペシャルに続けての企画、1日目(3月28日)の11:20~12:30に行われる「ラウンドテーブル: コミケットの未来・同人ソフトの未来」です。大学や研究機関のゲーム研究者、ゲーム関連のジャーナリストの方を集め、熱いトークが繰り広げられる予定です。5年前には黎明期であったボーカロイド・ニコニコ生放送等のメディアも文化として成熟の兆しを見せ、これらにどのように斬り込み、コミケットと結び付けていくのか。私としても聴きに行きたい企画です!

アカデミックといえば、むかし数学をかじっていたので映画『イミテーション・ゲーム』が気になっています。数学者映画というと『ビューティフル・マインド』のジョン・ナッシュが定番ですが、本作は事前の評判が良さそうなだけに、数学者映画の新たな金字塔となってほしいところ。数学者ってたまにドラマチックな人生を歩んだ人がいて、恋人を巡る決闘で、20歳にして亡くなったガロアさんは一部では有名だったりします……平和な時代でよかったですね。

(事務局長)