直前レポート『修羅場の車窓から』#18


第18回「春風」

今週はずいぶん温かくなってきましたね、当日も温かくなると良いのですが……などと言っていると花粉症の人の恨みを買う今日このごろ。言いたいことも言えないそんな世の中じゃ(以下略)

というわけで、一部のスタッフは花粉症に悩まされつつ、OTAKU EXPOリーフレットの校了作業や、海外イベント団体向けの「しおり」作成などを進めています。リーフレットの表紙が上がってきたので、ここで初公開したいと思います。イラストは白羽奈尾(Dmyo)さん(サークル名:Snow Ring)に描いて頂きました、素敵!

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さて、このプログレスレポート自体がその一環なのですが、通常開催とは何もかも違うスペシャルでは「広報」が非常に大事です。無数にある企画を、どうやって抜け洩れなく公式WebサイトやTwitterで発信していくか、その進捗管理だけでもなかなか大変です。

また、前々回の本レポートでもお伝えした通り、コミケットでは「公」とのつながり・連携を重視しています。それは、「コミケットを継続していく」ための活動でもあり、純粋に仲間を増やしたいからでもあります。こういったつながりは、様々なメディアに取り上げてもらうことにより、仲間が集う「場」をより確固たるものにしてくれます。ですから、マスメディアに取り上げてもらうための広報についても、いつも以上に考えて準備をしています。かつては「参加者がこれ以上増えると大変だから広報しない」などと言っていたコミケットですが、時代は変わるものです。

スペシャルは広報面でも「実験」の場であったりします。コミックマーケット準備会が公式のTwitterアカウントを作ったのが2011年2月。それに先駆けてスペシャルが公式のTwitterアカウントを作ったのはスペシャルに向けた準備が佳境に差しかかった2009年11月です。水戸で開催されたCS5の当日、総本部で壁に投影されたハッシュタグ#cmkspの検索結果がものすごい勢いで流れるのを見て、リアルの場であり、高度な情報戦でもある(笑)同人誌即売会と、Twitterの相性の良さを痛感しました。なおCS6では海外向けにFacebookでの情報発信(英語のみ)を始めています。Facebookユーザの方は「いいね!」してもらえると嬉しいです。

※ なお、時代錯誤かもしれませんが、問い合わせは返信用封筒の同封の郵便とさせて頂いています。少し調べればわかる「カジュアルな質問」が大量に来た場合、ボランティアベースでは抜け洩れのない対応が難しく、継続が困難になってしまいます。

ずいぶん話のマクラに紙幅を使ってしまいましたが、今日は企業関係企画のご紹介です。今回の企業ブースは当初の予想を上回り、約120コマと大変多くの企業さんの参加となりました。スペシャルに向けて新商品も用意するなど、かなり力の入った企業さんも多そうです。スペシャル公式Twitterアカウントでは各企業さんの宣伝をリツイートし、ご紹介していますので、そこを辿りつつチェックするのも良いかもです。また、飲食のケータリングも1ホール(中夜祭・2日目のみ)・3ホール・5ホール内に、合計で8店舗あります。

今回、新たな取り組みにあたり、通常の出展以外の形でさまざまな企業さんのご協力を得ています。niconicoさんとの連携は以前に説明させて頂きましたが、それ以外にもステージへの音源の提供でJOYSOUNDさん、会場内の海外向け無料Wi-Fiサービス提供ではIIJさんのお力をお借りしました。改めて御礼を申し上げます。

日本の観光立国化を目指して、観光庁が「訪日外国人3,000万人プログラム」(2013年は年間1,000万人超)に取り組んでいますが、同プログラムにおける調査で最も多い不満は実は「無料公衆無線LAN環境」なのです。今回のスペシャルではそんな不満を事前に解消!ということで、実験的に導入することにしました。もちろん、日本のみなさんもご利用頂けますので、積極的にご活用下さい。

新しい取り組みに際し、連携先がじわじわ増えて行くと、こういうコラムで競合サービスの話が書けなくなってしまうかも……言いたいことも言えないそんな世の中じゃ(再び以下略)

(事務局長)