直前レポート『修羅場の車窓から』#6


第6回「編集王?」

この週末、スタッフの全体集会(いわゆる「拡大準備集会」)があります。拡大準備集会というのは聞き慣れない名前ですが、コミケット黎明期に「全サークルを集めてその場で配置を決めたり、当日の流れを確認したりする集会」が行われていたことが起源だと言われています。その名残として、現在でも開催直前に開催される「第3回」拡大準備集会はサークルの部を設け、情報共有や質疑応答が行われています。(スペシャルではありませんのでご了解下さい)スペシャルとはいえ800人以上のスタッフがいますので、最近の事務所では資料の編集や印刷が盛んに行われています。最近ではプロジェクターを使うなど、情報共有の効率化は一つの課題にもなっていたりします。また、シンポジウム等の各種ステージイベントの準備も大詰めです。ステージレイアウトや詳細な進行など、まだまだやらなくてはいけないことが多そうです。

今日、直営店のコミケットサービスで、カタログが発売になりました。一般書店では明日3月7日(土)からカタログが発売されます。1日ごとの分冊で直営店の販売価格は各日1,000円(税込)、一般書店での販売価格は1,000円(税抜)です。今回はカタログ全員購入制ですので、ぜひお買い求め下さい。サークルさんはサークル通行証で入場可能ですが、スペシャルを隅から隅まで楽しみ尽くすため、ぜひともどうぞ。

※ なお、簡易版ですがWebカタログも本日より無料で公開されています。入場には冊子カタログが必要となりますのでご注意下さい。

その厚さゆえ、一部では凶器とも囁かれるコミケットカタログの編集は、ノウハウの固まりです。3万枚以上のサークルカットを貼り、枠線を美しく引き、ミスをチェックしていくための作業工程は、先人たちによって磨きあげられてきました。最近ではオンライン申込割合の増加に伴い、逆にオフライン分のサークルカットスキャンするようになったため、かなり自動化が進みました。とはいえ、最後は人の目によるチェックが物を言うところは変わりません。

スペシャルの場合、通常開催ほどは厚くはならないのですが、会場が異なるため一から作る会場案内図、こっそりと緩和されている諸注意、大量にかつバラバラに進む企画紹介ページなど編集チームを悩ませる地雷が大量に埋まっています。さらに今回は2分冊の上、英語化が編集スケジュールを圧迫したため、「まだ入稿してないの?」と冷汗をかくシーンもありましたが……。

準備会にはサークル出身のスタッフもいますが、正直な話をすれば「本を作ったことがない」スタッフも相応に入ってきます。カタログの編集という立場であれ、本を作る経験をすることは「参加者がとり行う」コミケットにとって、非常に大事なことだと考えています。サークルさんのいう「修羅場」がどういうことなのか、それを通じて生み出された創作物がどういう意味を持つものなのか、引き続き考えていきたいものです。

なんか今日はまじめな話になってしまいましたね。『バクマン。』や『月刊少女野崎くん』のようなマンガ家マンガにはエキセントリックな編集者が付きものなので、かつてのカタログ編集長だった某共同代表のエキセントリックな逸話を語ろうと思ったのですが(笑)……おっとこんな時間に誰か来たようだ(お約束)

(事務局長)

※ などと書いていたら、マンガ家漫画の源流『サルでもわかるマンガ教室』が読み返したくなり、思わずポチってしまいました。(まじめには『まんが道』ですよ、念のため。)便利な世の中は、財布を薄くしますね。