直前レポート『修羅場の車窓から』#7


第7回「EXPO」
※ 昨晩UP予定だった記事ですので、1日ずらして読んで下さい……)

いよいよスタッフ全員が集う最後の場、第3回拡大準備集会も明日に迫ってきました。次回は会場見学や拡大集会の模様など、写真で舞台裏をレポートできればと思いますので、お楽しみに。集会前夜の事務所(通称:ベヤ)は資料の準備や印刷で活気づきます。リソグラフ(軽印刷機)のしゃこんしゃこん……という音が聞こえてくると、ああ拡大だなーと感じます(本当か!?)。

その他の準備状況としては、ステージイベント系で詳細な舞台上のレイアウトや進行を詰めるなど、直前の追い込みが行われています。この段階でも全体の導線に影響を与えるような変更が発生したりするのですが、バランスを斟酌したギリギリの調整が続く現状で、時間を集中的に投下できる週末は恵みの雨……通常と逆の発想になってしまっている気がしますが、考えなかったことにしましょう。

さて、今回はコミケットスペシャル6~OTAKU SUMMIT 2015~の会場内で開催されている「OTAKU EXPO」について紹介します。EXPO=博覧会と名付けられたこのイベントは入場無料となっており、18の国・地域から28のマンガ・アニメ・ゲーム等に関するイベントが集う「World Events Exhibition」、OTAKU文化とコラボした活動を行っている26の地方自治体・観光協会等が集う「OTAKU JAPAN観光協会」、そして「コミケット40周年ブース」といった内容を含むもので、今回の「OTAKU SUMMIT」というテーマを象徴する一つの目玉でもあります。

この時期にコミケットがこうした催事に取り組む意味については、少し説明が必要かもしれません。スペシャルのカタログ巻頭での、共同代表あいさつから言葉を借りましょう。

コミケットはその運営理念において「同人誌を中心としてすべての表現者を受け入れ、継続することを目的とした表現の可能性を拡げる為の場」と自らを定義しています。私たちはこの理念に基づいて行動して来ましたが、様々な困難に立ち向かう上で、仲間たちとの絆を深め、協力しあうことの大切さを痛感しています。(後略)

ここではこの「困難」について具体的な言及はされていませんが、私見としては脅迫等の外部からの脅威や、児童ポルノ法やTPP等の社会環境の変化に際しても、全ての表現を守り抜くために、手を組める相手を増やしていこうという意志の表れだと解釈しています。これは一昨年「コミケットの理念」(Webにも掲載しています)が改訂された際に「目指すもの」として、官公庁やアカデミア(大学・学会等)との連携が謳われたこととも、関係しているはずです。

……という「狙い」もなくはないですが、何はともあれ全国からお越し頂いた自治体・観光協会のみなさん、世界からから集ったイベントのみなさんと、楽しく過ごし、遊んでもらえればと思います。結果的にはそのことが本当の意味での「仲間との絆」に他ならないわけですから。

(事務局長)

※ スタッフ内でEXPOにちなんで『オトナ帝国』の大阪万博の話をしたら、ものすごく年上だと勘違いされました。失礼な、万博といえば筑波ですよね……!(既におっさん)