2009年3月22日、日曜日。
今にも降り出しそうな曇天の中、東京マラソンの交通規制が始まる前の朝7時に東京を抜け出し、「コみケッとスペシャル5in水戸」のスタッフが水戸の現地へと出発しました。
故・手塚治虫先生にデザインしていただいたというバスに乗り込んだのは、共同代表を含む約40名。さらに、別働隊として設営部約15名が、会場予定地の実測を行うために参加しました。
途中、サービスエリアでの休憩を挟みながら、水戸へ到着したのは9時半。トップページのDr.モローさんのイラストにもある、水戸芸術館のシンボルタワーを実際に目にして、「ここまで来た」という感慨と、「よしやるぞ!」という意気込みを覚えたのは、筆者のみではないと思います。
まずは、降りたバスの前でコミケでまちおこし・みと実行委員会会長の横須賀徹常磐大学教授よりご挨拶をいただき、メインの即売会会場となる建物へ。前乗りしていた設営部が、持ち込んだメジャーや、コミケットで使用しているものと同サイズの机をお借りして測量作業を開始。併せて、コミケットスペシャルとして、ここで即売会以外の何ができるのか、いろいろな雑談をしながら、バックヤードやトイレを含み、あちらこちらへ首を突っ込んで見て回りました。
その後、13時まで適宜グループに分かれて水戸の街を探索。「まちおこし」というキーワードを胸に留めながら、自分たちにできることは何か、やってみたいと思いつくことはないか、水戸の町中を歩き回りました。
JR水戸駅までの道のりを自分の足で歩き、美味しそうなカフェや和菓子屋さんをのぞきこみ、黄門様の立像を撮り、弘道館・市立三の丸小学校の正門などの史跡に歴史を感じ、あんこう鍋に舌鼓を打つ。
ちなみに、偕楽園の梅まつりへの来場者は、臨時のJR偕楽園駅で降車し、梅を見終わるとバスでJR水戸駅へ直行してしまうそうです。時折雨粒が落ちるあいにくの天気ではありましたが、「あの偕楽園の来場者はどこへ?」というほどに閑散とした町におどろき、町中に点在する宝物のようなこれらを、もっともっと知ってもらいたいとの思いを強くしたのでした。
さて、13時からは約1時間、散策の結果を担当に分かれてコミケ側の意見をまとめ、そして14時。いよいよ水戸側の担当者と初の顔合わせです。会議室のテーブルを3つのグループに分け、挨拶もそこそこに、それぞれ本格的な打ち合わせに突入。一緒になって目指すものを確認しあい、熱い意見交換が行われた、あっという間の3時間でした。
17時すぎ、水戸の皆さんに見送られながら、バスは東京への帰途につきました。
2010年3月21日の開催日まで、あと364日。
「コみケッとスペシャル5in水戸」を、ぜひ楽しみにしていてください。
(2009/3/23)